- JR灘駅 旧駅舎 -

JR灘駅は神戸市内でも数少なくなった木造駅舎でした。
震災後HAT神戸などができ利用人口も多くなり
バリアフリー化が望まれ、また南北間の交通を阻む
駅舎の構造のため橋上駅舎として建替えられました。
以前よく利用したこの愛着ある駅、
戦災も震災も乗り越えてきたJR灘駅旧駅舎の記録を
残しておきたいと思います。
2010年5月22日 記

北駅舎           : 昭和12年(1937年)建設
南北駅舎 取り壊し工事始まる: 平成19年(2006年)11月
南北駅舎 取り壊し完了   : 平成21年(2009年)
跨線橋 取り壊し完了    : 平成22年(2010年)




駅舎を北側から見る。
灘駅は王子動物園への降車駅ですので
多くの方は北側から見る駅舎が
馴染み深いのではないでしょうか。
美しい意匠の駅入り口はこの駅のシンボル
でした。



駅舎を南側から見る。
東側(右側)に跨線橋があります。



跨線橋。
木造のレトロな感じがいいですね。
駅南側から。



北側から改札口をくぐると、線路をバックに
駅舎入り口の意匠がまた見えます。
まるで洋館を思わせる素晴らしいものです。
気品を感じさせます。 



アーチ型のデザインが入り口と向こう側にも見える
素敵なアイデアですね。



通過する電車の中から眺めてみました。 
この意匠を2つ重ねてみる風景もいいですね。



そして、この記号のようなものは何だと
気づかれた方はおられたでしょうか!
なんとこれは改札口が開けられたときに
謎が解けます。



こんなふうに!
木扉が重なって「なだ」と読めるのです。
\(^0^)/おぉ〜



ホームから眺める跨線橋。



朝の出勤時や桜の季節の頃、多くの乗客が
通るのでこの木造の跨線橋はドタドタと音がします。
雨のシトシト降る暗い日、夕方や夜に通るとき、
薄暗いこの廊下はなんともいえない情緒がありました。
両側に貼ってある季節折々の各地のPRポスターを
見るのも楽しみでした。



ホーム上屋は19世紀のイギリス製レールを
再利用しています。



灘駅北駅舎の模型です。
あらためて全景をみてみると本当にこじんまりと
まとまったいい駅でした。
取り壊されたこの駅はいつまでも
心の中に。。。

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