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♪菜の花のおひたし
与謝蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」という有名な俳句は灘区内で詠まれたものだといわれている。
また「水車新田」の地名も残っているように灘は水車による菜種油の生産が盛んなまちでした。
そんな灘区の歴史の花、菜の花。
のんびりとした灘の春をしみじみ感じることのできる灘の歴史の味です。
たけのこの柔らかさに春を感じます。 菜の花をゆっくり味わいました。 味付けも薄味で絶妙のゆで具合。
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♪水道筋のコロッケ
大正10年、灘区に水道管が引かれその上にできた道が水道筋。
大正7年に畑原市場、大正14年に灘中央市場と水道筋商店街ができ、かいわいは神戸市内有数の商業地になりました。
数ある逸品の中から下町の滋味、土居精肉店のコロッケに灘の地ソース、プリンセスソースと地マヨネーズ、
ケンコーマヨネーズを添えました。
ほっこりしたじゃがいもの感触。 添えられたピーマンの肉厚の食感との取り合わせが絶妙でした。
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♪青谷茶飯
明治20年ごろ、灘区原田通りから中央区にかけては茶の産地でした。
その面影を今に伝える神戸でたった一つの茶園が青谷の静香園。 まもなく新茶の季節。
そんな懐かしい灘のお茶の香りをふっくらと炊き込みました。
香の物ももちろん灘物、沢の鶴の奈良漬をトッピング。
灘の山の味と浜の味の絶妙のコラボレーションです。
あのぉ、私のは沢の鶴の奈良漬、入っていませんでした〜(泣) でもそんな落胆も素晴らしい茶飯と上に
上品に飾られた細かいお茶の香りにふっとびました。 おいしゅうございました。
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♪西郷酒ゼリー
ご存知、灘区には酒の本場、灘五郷の西の端に位置する西郷があり、街中にはお酒の香りがただよっていました。
そこで西郷酒を使ったゼリーを作ってみました。
ゼリーを通してうっすらと見える桜の花びらは、春の霞の向こうに見える摩耶山の山桜を、ゼリーにのせられた
梅はかつて青谷にあった梅園をイメージしています。
ほんのりしたしつこくない甘さのゼリー。 なんとゼリーの下には桜の花が!そして遠慮がちに
ゼリーの上にのせられたうらごしされた梅のペースト。 こんな素晴らしいデザートに出あえるとは。
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♪都賀川桜ごはん
灘には桜のつく地名がいくつかあります。 例えば桜口。昔西国街道沿いにあった桜井ちなむ地名です。 また
桜は「灘区の木」でもあります。 都賀川、桜のトンネル、うこんの桜、護国神社、王子動物園など桜の名所も数多く
存在します。 灘の春をイメージして、塩漬けの桜を炊き立てのご飯に混ぜた、たおやかな一品です。
ひとくち口に入れると桜の香りが。今桜が満開。桜の下を歩くと薫るあの香りが。。
桜ご飯、素敵です。
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♪さごしのそてつ味噌焼き
灘には妙善寺や灘駅下りホーム、西灘小学校の学校樹など樹齢100年を越える立派なそてつが街のあちこちにあります。
また、灘区には南島方面を故郷にもつ方々が多くいらっしゃいます。 そんな灘の名木「そてつ」をテーマに奄美名産の
自家製そてつ味噌を春の旬魚、鰆のちびっ子、さごしに塗ってこんがりと焼き上げた一品です。
そてつ味噌は初めてです。 この歯ごたえは何でしょう。 さごしの柔らかいこと。 そてつ味噌
味わいながらいただきました。
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♪大石鰻飯
かつて都賀川にも鰻がいました。 その都賀川の下流、大石南町は樽職人や菰(コモ)職人、丹波杜氏などの酒造り
系職人が闊歩するまさに「マイスタータウン」でした。 この街には職人気質の鰻屋さんがあります。 うなぎの
山信。ふんわりと焼きあがった鰻はまるで洋菓子のよう。 まさに灘マイスターの味です。
まさに説明の通り、ふんわりした鰻。味わいました。
錦糸玉子も柔らかくご飯もさりげなく味がついています。 驚きの一品です。
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♪ドロメンのかきあげ
灘に白砂青松の美しい砂浜の海岸があったころ、岩屋や味泥の浜では漁業が行われていました。
そこで取れた魚が「ドロメン(鰯の子)」です。 当時、岩屋の煮干はブランド物だったのです。
浜のあちらこちらで、とれたジャコを箱で干す風景がみられました。 そんないにしえの灘の潮の香りを
新子のかき揚げで表現しました。
新子のかき揚げ、柔らかです。 昔の灘の白砂青松をイメージしていただきました。
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♪徳井湯葉の炊き合わせ
豆の好きな灘人なら、知っていないといけない食べ物といえば。 湯葉です。
えっ?湯葉って京都では?そんな風に思われる方が多いかもしれません。
なんと神戸に一軒しかない湯葉専門店が灘区にあります。石屋川の近くにある北山食品。
昔ながらの手作り、こだありの徳井湯葉。京都の湯葉とは一味違う灘の湯葉を是非ご賞味ください。
これは凝っています。 中はひき肉?柔らかい湯葉に包まれた上品な一品。 そして
適度な歯ごたえを残した蕗がそえられてありました。 うみゃいです。
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