- 武庫離宮(離宮公園) その2-
中門と御車寄

中門と御車寄


  馬車道を上がってきた御車は広場に到着します。
  ここは車寄と車返しの場所であり、ここで御車を降りられ中門に入ります。



 白壁の塀は、ヒノキ材。
瓦葺の格調高く美しい塀です。



当時の車寄の写真です。
この広場の東側に作られた御殿に
通じる玄関口となっています。
今はこの建物は残っていません。

 
広場には大きなオリーブの木

 
連理のクスノキ

 
この部分がくっついています。


武庫離宮の庭園設計をされた福羽逸人氏は園芸分野で高名な方なので、 武庫離宮を造園したときもいろんな植物が植えられました。
この中門広場にも大きなオリーブの木がありますが、当時はオリーブ園も  作られ天皇陛下のお食事に 供されたようです。
上の写真のオリーブは当初のものではないそうですが、植物園のほうには  福羽氏関連の植物がいろいろ 育てられています。

たとえば。。。

 
       

  
  植物園のオリーブの木   
  
  植物園のぶどうの木
  
福羽逸人 関連植物 オリーブ
「庭園樹として又果実採取用(として武庫離宮内に植栽)を企画したる…。」


須磨離宮(武庫離宮)内に有用作物の筆頭として大正初期に植栽。
福羽は現在の県庁付近に明治12年開設された神戸オリーブ園の管理にたずさわり、小豆島のオリーブも調査している。
神戸駅の北側にある湊川神社の境内には、福羽の上司にもなった前田正名が、明治11年にフランスから 持ち帰ったといわれる、日本最古といわれるオリーブがある。

福羽逸人 関連植物 ブドウ
「此地(武庫離宮))に移植後非常に強剛なる成長を遂げ…之を京都大典の際に於ける大饗第二日の卓上に 使用するに至り…」


殖産興業政策の一環として、現在の稲美町に国営ワイナリー「播州葡萄園」を開設。
岡山のマスカット栽培にも貢献した。
福羽がいなければマスカットは生まれなかったとも言われる。
須磨離宮の温室でも栽培し、大正天皇即位の京都大典饗宴に献上された。

ちなみに上記の古いオリーブの木はココ↓にあります。
現存する日本最古のオリーブの木は 神戸にある!


中門東側の狛犬

中門西側の狛犬


中門の左右の狛犬は日本式の"阿吽"の狛犬ではないので中国から来たものではないかとのことでした。


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