- 武庫離宮(離宮公園) その3-
御座所

御座所


御座所は今の噴水公園の中程から南側に作られていました。



左の写真は噴水公園の航空写真ですが、赤い範囲が御殿になります。



武庫離宮御殿の御座所は二階建て。



ここから天皇が眺められた景色を、須磨の海を見ようという試みがありました。

(2009年2月8日)
神戸市測量協会の協力により、御殿の御座所の位置を割り出しました。

武庫離宮には、大正天皇、大正皇后、昭和天皇(当時皇太子)、満州国溥儀皇帝が ご宿泊されました。
ここから眺める須磨の海はどのように見えたのか。
御座所の二階部分は御二階家と呼ばれていたそうです。
レストハウスからいつも眺めていますので、見当はつくのですが実際の場所から 眺めると実感がわくというものです♪
高所作業車の出動で御二階家と呼ばれた高さ7Mからの景色を眺めてみました。

 
           
   
   

   風が強い日でしたので、ちょっと怖いです。
ヘルメットと安全ベルト着用で伸びるクレーンのアームに乗り込みます。
   この日は少し霞がかかっていました。
   う〜ん、残念!
  

   
   

   御座所から眺めるとこんな風景!

   大正の初め頃はおそらく人家の数も知れていたと思われ、高いビルもなかったので
もっと海が近くに眺められたと思います。
   淡路島、和歌山、友が島。。。
   今は関空も見えるのですが。
  

 
    
   
   



   噴水公園の東側にこんな隧道があります。
ここを抜けて植物園の方に行くことができます。
   説明には次の通りに書かれています。
 

 
  
  「須磨離宮」建設当時から残るトンネル。
一説には有事の避難路として建造されたと言われています。
これに似た形のトンネルが天井川を1KM程上流に上った場所にあります。
離宮の水源地として作られた、通称「天皇の池」という堰き止め池の脇に現存しています。
増水時に貯水池内に土砂が流入するのを防ぐ為に造られました。
 
    
   
  
 
    
  

  2009.2.11撮影   
      
   

ちなみに、そっくりな髄道はこれです。
「天皇の水」または「天皇の池」と呼ばれている湧き水の横にあります。
離宮の北の山中にありますが、これについては別項で述べることにします。
  


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