- 摩耶観光ホテル -

今から9年も前のこと
になります。
いつも眺める摩耶山上の不思議な建物。
摩耶ケーブルから見える建物なのですが、昔ホテルだったことを知りました。
前まで行ってみると朽ち果ててこれがホテルだった、
それもとても豪華な素晴らしいホテルだった
ということが信じられませんでした。

この摩耶観光ホテルについてはnk8513さんの素晴らしいブログがあります。
摩耶観光ホテルについて

またこのホテルの創業当時の食堂の写真がROKKO HILLTOP GALLERY の
HPにあります。
摩耶観光ホテルの創業当時の食堂の写真

このホテルについて調べると、アクセス手段が途絶えることにより閉鎖、
復活が繰り返された数奇な運命を知ることができます。

震災により運行を休止していた摩耶ケーブルが再開された2001年に
摩耶山に登ったときの写真があります。
記録のためにupすることにします。

2011年に「まやビューライン」を経営する神戸市の外郭団体「市都市整備公社」が
経営から撤退することが決まりました。

摩耶ケーブルの運命に左右されてきたこのホテルは廃墟になっても
取り壊されることもなく 神戸の街を見下ろしています。
もう今現在はきっと底が抜けてしまうほど危険な状態になっていると思います。
以下、写真はすべて2001年8月5日の撮影です。

2010年6月4日 記


1929年(昭和4年) :摩耶山ホテル 建設工事始まる:  
          鉄筋コンクリート4階建て L字型の建物
          山にせり出した部分が船のブリッジを思わせるので後に
          「山の軍艦ホテル」と呼ばれた。

1930年(昭和5年) :ケーブル摩耶駅からホテル4階部分への渡廊下完成

1943年(昭和18年):六甲山方面からの軍用道路完成
          摩耶山頂(掬星台あたり)を高射砲陣地として整備

1944年(昭和19年) :レールや車両等の供出のため摩耶ケーブル営業休止 

1945年(昭和20年):摩耶ケーブル撤去

1946年(昭和21年):米軍の将校クラブにという計画が持ち上がりホテルの修理改造工事始まるが
          ほどなく計画は中止。以後ホテル閉鎖(ケーブルは10年以上も休止していた)

1955年(昭和30年):奥摩耶ロープウェイ営業開始

1961年(昭和36年):ホテルは関西のホテル業者に売却され、名称は摩耶観光ホテルとなった。
          内装はフランスの豪華客船イル・ド・フランスの操舵輪やステンドグラスなど
          装飾品に凝った豪華なホテルに生まれ変わる。
          名物に「楠公鍋」や「摩耶鍋」が供された。

1967年(昭和42年):台風の集中豪雨により摩耶ケーブル付近で土砂崩れ発生
          一説にはこれが1971年のことだとのことも。

1970年(昭和45年):この頃閉鎖されたホテルに管理人が住み、学生センターとして再開。
          近隣大学のサークルの宿泊に利用されるようになる。

1976年(昭和51年):天上寺焼失のためケーブルによる参詣者がなくなった。

1985年(昭和60年):映画「ユー☆ガッタ☆チャンス」のロケ地に使用。主演吉川晃司。

1989年(平成元年):ドラマ「過ぎし日のエsレナーデ」のロケ地に使用。主演田村正和。

1990年代前半まで :映画のロケ地に利用されたりして学生センターとしての営業が続く。

1993年(平成5年) :摩耶学生センター閉鎖 以後廃墟となる。

☆年表はいつも楽しみで拝見している摩耶観光ホテルについて
を参考にさせていただきました。





摩耶ケーブルの駅前から。
ホテルの4階部分に通じています。
2001年当時は煙突が立っていたが現在は倒れてしまった。



ホテルの中から外側を見る。



外側から見ると、
部屋の作りも凝っているのがわかります。



ここが何だったのか。。。



和室。
歩くと底が抜けていきます。



温泉浴場の窓が似ているのですが。。。
ひょっとして?



和室の廊下。
ここは通る勇気がありませんでした。



和室のような洋室のような。。。
照明器具が各部屋とも凝っています。



眼下に眺める神戸市街地。
いろんなところから眺められます。



余興場(ダンスホール)。
舞台の上からの写真です。



余興場のシャンデリア。
昔の写真をみると余興場の舞台前あたりに 下げられています。



グリル部分。



グリル部分 かつてはこの上部に宴会場が増築されていたことも
あったそうだが、取り壊しになっている。



灘駅北駅舎の模型です。
あらためて全景をみてみると本当にこじんまりとまとまったいい駅でした。
取り壊されたこの駅はいつまでも心の中に。。。



ロビー部分



マヤカンからの眺め。
市街地から適度な近さで素晴らしいです。



摩耶ロープウェイから見たマヤカン。
見るたびに朽ちていく気がします。
今は煙突も倒れ、おかしなことにタイヤが ささったようになっています。
幻の軍艦ホテル

 

神戸調査隊記録へ