玄太郎 2001.10.17(水) 23:56:50 No.masayo-20011016225535.11 MSHIBATAさん、きむちさん、MASAYOさん きむちさん、はじめまして。 トシヤは以前二鶴寿司の並びに位置していました。 格子枠にガラスが嵌められた戸をガラガラと開けるとそこは熱気むせかえる空間でした。 小ぎれいではないイスとテーブルに勤め帰りのサラリーマンが次々にそば焼きを注文していました。 定食屋さんでもありますから他の料理もあるのですがそれ以外注文したことはありません。 ある日忽然と消え、それ以来気になっていました。 そこへ当掲示板での再会できて感激一入です。 有り難うございますと言いたいです。 一つの事象からある時の様子が芋蔓式に蘇る事があります。 まさにこれがそれに当たります。 あの懐かしい味を再び味わいたい為に、keroさんと早速出かけて参りました。 新開地のガスビル(大阪ガス)の斜め前、旧神戸東宝(現 新開地劇場)の道を隔てた西側に青い看板と同じく青いのれんのお店がありました。 のれんには「稔」を丸く図案化した周りに力強く筆で一部欠けた円を描いたものが白く染め抜かれていました。 当然屋号も左隅に入っています。 お店は白木にニスを塗った大きなテーブルが14のイスを周囲に巡らせたものが一番奥にありその他4にん掛け、6人掛けのテーブルがそれぞれ数卓ありました。 結構広いお店ですね。 元気のよいおねーさんが注文を取りに来ました。 そば焼き2つと迷わず注文しました。 それが来るまでお店の中を見渡しました。 柱に3枚の色紙がありました。 99.1.20(だったか)名古屋章、池乃めだか、? 吉本新喜劇とそれぞれサインしていました。 最後の? は誰だろう。 読売TVの日曜お昼の番組「晴れるヤ夢街道!浪花雪之丞一座」が来たことが判りました。 そうこうしているうちによい匂いが背後からしてきました。 あの皿が来たのです。 そうそうこれこれとばかりにデジカメでパチリ。 ものの見事に真っ黒です。 あーたまらないこの香り。 決して見栄えのよいとは言えないこの料理。 舌の上にのせると不思議な味が蘇りました。 あのまったりとした表現しがたい味なのです。 これにハマルと病みつきになること請け合いです。 家庭で作る焼きそばのようで絶対まねできない味なのです。 麺が適度に柔らかく、肉やキャベツとの相性はぴったりです。 至福の時間とはこの様な時を言うのでしょう。 量もあの頃と変わらず多いです。 これだけで満腹になりました。 心身共に満足です。 これで一皿500円とはね。 この店の斜め北側に今発売中の「神戸ウオーカー」のパン特集に取り上げられたパン店の「大和家ベーカリー」があります。 昔懐かしい菓子パンが所狭しと並んでいます。 サンライズ、フランスコッペパン、ミルクパン等々昭和30年代のパン屋を彷彿とさせます。 ショウケースの最下段に角食と山食の2種類のみの食パンがありました。 角食を一本(3斤)を五枚切りで求めました。 これで税込み六百円でした。 帰って試食しますとしっかりとしたパンでした。 ほとんど無添加でパン本来の味がします。 噛むほどにほのかな甘さがでてきます。 パンの耳も充分に美味しく忘れていた下町の味を思い出しました。 いわゆる職人が年季を入れて焼いたパンと言う事ができます。 華やかさはないものの、基本に忠実な仕事をしているように思います。 2001/10/17 11:43 PM |