布引から森林植物園へ
今月はツェンティクロスを通り、布引から森林植物園へ
ハイキングにいきましょう。
大好きなコースです。
新神戸駅の裏側から少し登ると
最初に見えてくるのが雌滝(メンタキ)です。
布をたらしたような優美な流れ、布引の名はこの雌滝から
きているそうです。高さ約19M。
また、約10分石段を上っていくと雄滝(オンタキ)が見えてきました。
来年から3年間、工事のために滝が止まるそうです。
高さ43.3M
昔は都からこの滝をみるためにはるばる多くの貴族達が
訪れたそうです。
その時詠んだ歌碑があちこちに建てられています。

また、布引の水は赤道をこえてもくさらない水として
コウベ・ウォーターとして外国航路の船に積み込まれました。

やっと滝の上にでました。
ここは、布引貯水池、向こうに小さくハーブ園に行く
夢風船のゴンドラが見えます。
あー、この写真では小さすぎて見えないですね。
ここは神戸市民の飲み水が貯水されているところです。
今日は水鳥がいませんでした。
う〜ん、気持ちのいい爽やかな道です。
谷を隔てて鮮やかな紅葉の色!
ゆるい勾配なので歩くのも楽々。
川に石が点々と。あっ、看板があります。
クリックして読んでみてください。
そうです。ここは徳川道といって西国街道の幕末における
迂回路でした。幕末に、開港場となった神戸の居留地の
外国人と大名行列との衝突をさけるために、
石屋川から明石の大蔵谷に至るまで、
西国街道の迂回路「徳川道」が建設されました。
このような川を渡る場面が20ほどもあるという
ことからこのコースは”ツェンティクロス”と呼ばれています。
この細い川は布引の滝を下り降り、新神戸駅の下を通り
生田川となって海に注いでいるのです。
さあ、川を飛び越えるのに夢中になってたら
もう、森林植物園の裏側の入口が見えてきました。
このルートがいいのは、森林植物園にタダで入れること。
ここから入る人はそういないので門番をたてる人件費を
考えると神戸市も目をつむってるんでしょう。(笑)
植物園内に入ってもしばらくは山道の続きです。
ここも川に沿って歩くのですが、紅葉が美しく小鳥の鳴き声が
する気持ちのいいところです。そうこうするうちに野鳥園。
ちょっと湖に遊ぶ水鳥や野鳥をみて休憩

お疲れ様でした。さあ、真っ赤に燃える紅葉の
森林植物園でごゆっくり。
園内は広いです。日本カモシカもいますよ。

参考文献:藤井勇三著 「神戸の歴史を歩く」