◆2012年(平成24年)6月29日
三菱重工・神戸造船所が最後に送り出した商船は「エコシップ」でした。
三菱重工業と商船三井、パナソニックが共同開発したハイブリッド自動車運搬船「エメラルドエース」は
太陽電池と蓄電システムを搭載し、港内停泊中のCO2を排出量ゼロを目指します。
世界初の停泊中のゼロエミッション(CO2排出量ゼロ)。
「エメラルドエース」は世界最大規模の約160キロワットの太陽光発電システムと約22メガのワット時のリチウムイオン
電池を組合わせたハイブリッド船です。
これまでは天候に左右され、また日中の発電に限られるということで電気の安定供給はできなかったものが
蓄電システムを組合わせたハイブリッド電力システムで安定した電気供給が可能になった画期的な「エコシップ」
なのです。
6月29日に出航した「エメラルドエース」はこれからの造船日本の大きな期待を背負う希望の星。
このようなりっぱな船が三菱重工・神戸造船所から生まれた最後の船なのでした。
出航の時には社員の方を初め、たくさんの方が別れを惜しみました。
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