- 帆船日本丸 セイルドリル -

 


2005年6月4日、モザイク前の高浜旅客ターミナルに初着岸した帆船日本丸は、休みまもなくセイルドリルの準備にかかりました。
暑い日でしたが、練習生のかけごえが聞こえてきます。

まず最初の展帆はインタージブ、船首の三角のセールです。

 


甲板の上では掛け声をかけてロープを巻き取っている練習生が見えています。
 


下方のセールから着手するのですが、一番下は前方の見通しをよくするために一番最後の展帆となります。
従って、次のセールは下から2番目の帆。
ロワートップ。
おお〜っと歓声がわきました。

これは上からセールを降ろすので意外と早く張れました!




次は下から3番目のセール。
アッパートップです。
これが大変です。
大きなセールですしこれは、下からセールを持ち上げて張っていくのです。
ぎりぎりぎりと音が聞こえてきそうです。
 


下から3番目のアッパートップは大変でした。
次はその上のロワートップゲルン。
これは上からで、しかもセールも小さくなって簡単に張れました。
と、見ている分にはそう思うのですが実際は、どうかわかりません。(^^ゞ
 


あとは一番上と上から2番目のセールです。
時間も短かったように思います。
 


とうとうてっぺんまでセールが貼れました。
風がときおり反対方向から吹いてきて帆の表情が変わります。
 


風をはらんで今にも動きそうな
感じになってきました。
 


貼った帆の間から練習生の皆さんが
忙しく駆け上がるのが見えます。
この作業は海の上で、波に揺れながら行われるのですね。
この高さにびびります。
 


実にきびきびと手際よく作業を進めます。
 


最後の展帆にかかりました。
マストの間の三角のセールを張ってしまいます。
これで合計32枚。

ラストが一番大きな下の3枚。
コースというセールです。

見事です!

 


展帆が完成すると大きな拍手が起こりました。
さすが「太平洋の白鳥」
美しく堂々とした姿は気品があります。

この姿をいろんなところから眺めたいと、展帆の間にと思いホテル側に急いで移動しました。

 


さすがにここからの眺めも素晴らしい〜
もっと眺めていたいと思っていましたが、すぐにセールはたたまれはじめました。(涙)
セールをたたむことは絞帆というそうです。
美しい姿を披露してくださって感謝です。

神戸調査隊記録へ