旧居留地

15番 


ノザワ本社


ノザワ本社


1868年           英国のショジ・クレーが競売で獲得
1870年(明治3年) 9月 SWEET MEAT CASTLEを開業
         10月 ホテル・ド・コロニーと改称
1878年(明治11年)3月 火災で焼失
1880年(明治13年)この年以降に再建 建物は米国領事館として使用される
1886年(明治19年)米国領事館 領事はテ・エム・エフ・バドン
1890年(明治23年)アメリカ領事館が移転。その後、個人住宅として使用
1905年(明治38年)W.J.Robinson所有との記録が残っている
1906年(明治39年)サッソン商会が所有
1966年(昭和41年)潟mザワの所有となる (ノザワ2代目社長 野澤幸三郎氏が購入)
1988年(昭和63年)潟mザワ本社事務所としての使用終了
1989年(平成元年)国指定重要文化財の指定を受ける。
1992年(平成4年) 文化庁の手により半解体、復元修理。
1993年(平成5年) レストラン(中華料理)を開業。
1995年(平成7年) 阪神淡路大震災にて全壊。
1998年(平成10年)大震災復旧工事竣工。
1998年(平成10年)レストラン開業。
2008年(平成20年)15番館(ノザワ)


参考 潟mザワの最高顧問 野澤太一郎氏の旧居留地15番館裏話
 

現在 Cafe de Kobe旧居留地15番館

旧神戸居留地十五番館 説明文

慶応3年(1868年)の兵庫開港により、126区画、25,8haの外国人居留地が
開設され、商館を初めとして領事館やホテル、教会などが次々に建てられました。

15番地のこの場所に、明治13年に建築されたこの建物は、神戸市内に残された
異人館としては最も古い建物で、木骨煉瓦造2階建、寄棟造、桟瓦葺で2階は南側両端に
ぺ地面とをつけたコロニアルスタイルの開放されたベランダを持ち、外観は
石造風意匠となっています。

神戸の旧居留地に現存する唯一の遺構として平成元年に重要文化財にしてされ、
平成2年7月から5年3月にかけて行われた修理工事により明治の面影を
取り戻していましたが、平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災により
全壊してしまいました。

地震により液状化現象が生じた旧居留地内ではこの建物以外にも、
20棟を超すビルが全壊しておりいかに激しい地震であったかを
窺い知ることができます。

全壊した十五番館でしたが、震災後部材を回収することからはじまった
復旧工事は、約3年の月日と関係者の努力と様々な人々の協力により、
震災前の姿を取り戻すことが出来ました。

最新の耐震技術である免震工法を採用したわが国最初の文化財建造物として
蘇ったこの十五番館の建物として私たちに明治の面影を伝えてくれることでしょう。

平成11年4月 神戸市教育委員会



クリスマスの頃、
15番館に忍び寄るサンタ


早春の十五番館


15番と16番の間の境界の煉瓦塀

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外国人居留地時代の標柱
この辺りは安政5年(1858年)締結されたアメリカ合衆国をはじめとする
5箇国との修好通商条約により設けられた外国人居留地の跡です。
居留地は西洋の都市計画手法により126区画に整然と分けられた敷地に、
外国商館などの近代洋風建築物が数多く建てられ日本の中の西洋とも
言うべき得意な景観を呈していました。
この標柱はその第15番と第16番っ区画の境界を表す石柱で、
当地区の歴史を語る貴重なものです。

1983年10月
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