- 旧木下家住宅(旧又野家住宅)
その3 公開記念式典と一般公開

2006年12月から開始された旧木下家住宅(旧又野家住宅)の修復保存工事が完成し、10月24日(土)午前10時から 午前11時50分まで関係者を招いての公開記念式典が行われ、そのあと一般公開されました。


今後の開館時間は午前10時〜午後5時
(12月〜2月は午後4時まで)
休館日は毎週月曜日・火曜日となっています。

■公開記念式典


式典の前の様子

足立先生の挨拶、住宅の説明 
又野氏撮影

式典は木下家、又野家、両家の代表が出席され、関係者と共にテープカットが執り行われました。
神戸大学足立先生による住宅の説明、琴の演奏などもあり新しいこの住宅の門出を祝いました。

■一般公開

午後からはたくさんの方が訪れ、部屋の隅々まで見学してまわりました。
部屋の中では菊茶の接待などもあり、和やかな雰囲気でお庭を眺めながらくつろぐことができました。

一般公開にあたっても足立先生の解説が2回にわたってありました。

施設案内図


図中灰色部分は非公開エリア。
前庭は芝、中庭は苔が植わっており中庭はお部屋から眺めるようになっています。


内玄関

座敷

座敷から中庭を望む


玄関は客用、内玄関は家族用に使われていました。
廊下に挟まれた各部屋から芝を貼った前庭、反対側の中庭を望むことができます。
両方のお庭を同時に眺めることができるのはなんと贅沢!
一番素敵だと思うところです。
それに何より夏はきっと涼しいでしょうね。


主屋の広縁 かなり幅広いスペース


四畳間より内玄関を見る

廊下の板も丁寧に使われていたことがわかります。
部屋から玄関を望むおしゃれな空間。


玄関を入ったところ

茶室

待合室(子供部屋)から中庭を望む


この住宅には建てた人の愛情が隅々まで感じられます。
細かいところまでびっくりするような心遣いに驚きます。
いろんなところに竹が多く使われていて、それがとても爽やかにみえるのです。
そしてどの部屋からも庭が眺められ明るい!


応接室

茶室から中庭を望む

書院から前庭を望む

台所

土蔵

西室 工事の工程の解説展示


この住宅への入り口は通常の玄関からと、もうひとつびっくりすることに車椅子の方や足の不自由な 方にも利用できるように隣に管理棟を造り、そこからエレベーターで住宅内に入ることができます。
というのは入り口から住宅の玄関まではちょっと長い坂道になっていて、それは素晴らしいエントランスなのですが これを利用できない方への配慮、またイベントに利用されるときのいろんな物資を運ぶのに便利なように 特別につくられました。

この住宅をご紹介するにはあまりに多くの素晴らしいものがあり、ひとつのサイトを立ち上げたい ほどです。(笑)
どうぞあとは現地にてお楽しみください♪

細部のものでは、こんなものも。


又野家の家紋の入った瓦

竹の細工がある鴨居

床の間の美しい天井の模様

書院の庭に面した鴨居

茶室の隣にある水屋の竹

錆びた昔のままのフック


旧木下家住宅(旧又野家住宅)の修復保存工事を昨年より見学する機会をいただき、このように 立派に修復された姿になるまで多くの方のご努力を知りました
このような文化財を修復保存するには帽子を掛けるフックまで、昔のままの錆びたものを用いていることに 驚き、また感心しました。
この住宅が永久に美しく保存され、建てられたご家族、住まわれたご家族、修復にかかわった皆様の 想いが後世に伝わりますように。

★最後に...

この旧木下家住宅(旧又野家住宅)のページ作成には
又野氏の多大なご助言をいただきました。
本当に感謝いたします。
ありがとうございました。

       2009.11.27記



 

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