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毎年、7月の第一日曜日に六甲記念碑台でグルーム祭は行われていました。 六甲山の夏山開き、グルーム祭。
2006年、神戸市が6月5日を「六甲の日」と定め、2007年から6月5日に一番近い日曜日に開催することと
なりました。
グルーム祭とは、六甲山をリゾート地として開発したイギリスの貿易商、アーサー・H・グルーム氏の
功績をたたえて夏山シーズンの安全を祈願して行われるお祭りです。 |
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グルーム氏の二男・故米吉氏の長女にあたる岡明子さんを横浜からお招きし、関係者参列の元、神主さんのお祓いがありました。
宮司さんは兵庫区のびりけんさんで有名な松尾稲荷から来られました。
今年も六甲山で事故のないよう安全を祈願し、海に向かって、また北側に向かって祈願しました。 |
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グルーム祭がとりおこなわれている記念碑台は、ここをゴールにしたハイキングのイベントが
行われ、たくさんのハイカーが集合しにぎやかになっていきました。
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このグルームさんの像がある記念碑台は六甲山上バスのバス停のあるところで、名前は知って
いたのですが、どうして記念碑台という名前なのか知ったのはほんの最近でした。(恥)
大正から昭和初年、六甲山に登った人は、ここ記念碑台を目指したそうです。
記念碑台は六甲山最高峰ではないけれど、六甲山のシンボル「六甲開祖の碑」がありました。
建立は1912年(明治45年)
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グルームさんのお孫さんである岡さんに六甲山幼稚園の代表が花束を贈呈しました。
選ばれた園児はそれぞれ山や季節にちなんだお名前でした。 |
すると「かんこおり!」「かんこおりっ!」の掛け声と共に氷を担いだ皆さんが入場。 冬の「六甲氷の祭典」で作られた氷を六甲YMCAで作られた氷室で、昔ながらのやり方で貯蔵されて いた氷が運ばれてきました。
昔は冬の間、六甲山上でできた氷を、夏に下界に運び街で珍しがられたそうです。
そのとき、運ばれた六甲山から下界への道は現在でも「アイスロード」という名前で残っています。 |
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籾殻や藁で包んで氷室で貯蔵されていた氷。 1時間ほどで山頂から神戸の街に運ばれ、居留地のレストランや洋館のキッチンに届けられたのでしょうか。 |
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記念碑台にある自然保護センターでは気温18度。 風はけっこうあったので、肌寒い日でした。
やっぱり夏山開きは7月の方がいいのでは。 |
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運ばれてきた氷はかき氷にして皆にふるまわれました。
しぐれてきた空模様。 ちょっと寒い夏山開きも、無事に終わりました。 |