- 富士山登頂 ご来光 -

八合目 22:00 1日目

短い仮眠から覚めて、登頂への身支度です。
頂上は5度くらいなので、持ってきた服はすべて身につけるようとのことでした。

ヘッドライトをつけ、手袋をはめます。
山小屋を出て、驚きました。


 

下から延々と続く光の帯

見下ろすと八合目の山小屋から下の登山道は、続々と登ってくる人たちのヘッドランプで光の帯で うまっていました。

光の帯がジグザグにゆらめいていました。

そして頭上には、これまた光の帯が揺れながら一歩ずつ進んでいきました。

写真がうまく撮れず、この感動的な光をうまく表せないのが残念です。

 

ヘッドライトの列が続きます。

しかし、なんという渋滞。
富士山でこんな行列に会うとはびっくりです。

おかげで非常にゆっくりのペースとなり、少し楽でした。

 

行列で一列になって登りました。

この日は富士登山ガイドの方もおっしゃるくらいのきれいに晴れ渡った夜で、 御殿場方面もよく見えていました。

果てしなく続くと
思われる道のりも
1歩1歩は確実に頂上に近づいていました。
ふと顔をあげると、頂上の灯りが
ぐんと近くなっています。

そのうれしさ。

やがて鳥居が見えてきて、頭上で「やった〜」
「頂上や〜」という声が聞こえてきました。
本当にこれが頂上。
信じられない思いでした。
さすがにうれしい!

登頂は午前3時でした。


富士山頂上

 

ご来光を待つ人々

 

山頂で食べたラーメン

頂上はかなり広いのですが、もう超満員の状態でした。
最初の鳥居をくぐると、神社がありました。

頂上到着は3時半。
神社も開いていません。(泣)
売店は「東京屋」(なんで東京屋?)というお店が1軒だけ
あいていたので、大混雑です。

ここで念願の頂上でのラーメンを食べました。
フツーのインスタントですが、800円!
まぁ、こんな高いところまで運び上げるのですから。。
頂上は3度くらいのようで、寒くてたまらなかったので
ラーメンは本当においしかったです。


 

空がほの明るくなってきました。

 

寒さに震えながらご来光を待ちます

 

光の帯が輝いてきました。

 

太陽がのぞき、感動の一瞬

ご来光です。

神々しく身が引き締まる想いがしました。
この感激を皆が味わっていると思うだけでうれしかったです。

山頂ではもっと歩き回って写真を撮りたかったのですが、 とにかく寒くてガタガタ震え、シャッターも押しにくかったことと 疲労とで震えながら固まっていました。

 

感動のとき

「本日2007年8月26日、ともにここ富士山頂に登頂された皆様、 誠におめでとうございます。

皆さんとこうしてご来光を見ることができ、こんなにうれしいことは ありません。」

というような挨拶をされる方がいて、皆でどっと歓声があがり 拍手が起きました。

こんなにたくさんの方々とご来光を見ました!

 

富士山の火口

 

山頂のつらら

とにかく寒いです。
いっぱい着込んでいてもガタガタ震えます。
つららも垂れ下がっていました。


下山を始めると向こうの登山道を続々と登っていく行列がありました。

人はなにゆえ富士山に登るか。
ふとそんな思いでその行列を眺めましたが。。。大変なのはそれからでした。

 

雲海を下に見て。

 

長い長い下り道の始まり。


下りは一気で時間的にはメチャ早いのですが、とにかく滑ります。
10回は尻餅をつきました。
それと、頂上のあの氷点下に近い気温から一気に太陽が照りつけ、高度が下がるごとに 服を脱いで体温調節をしないといけません。

下りは3時間から3時間半ほどで、ざざざ〜っと下るのでその気温の変化は大変なものです。


下りはこんな感じ 

5合目に近づくにつれて霧が出てきました。
実はもうすぐ5合目に着くだろうと
思うのにまだ先に道が見えるとき。

がっくりです。


果てしなく続くと思われた
下りもようやく終わりになりました。

やりました〜

達成感でいっぱいです。

しかし、富士山はやっぱり遠くから
見るのが美しいですね。(*^_^*)

帰りのバスから見た夕日。

2007年8月26日。

ご来光から最後の夕日まで。

完結です!

 

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